会員制団体のコミュニティとは、専門職団体・業界団体・会員組織のオンライン拠点であり、支部、委員会、会員名簿、イベントカレンダーが更新と更新の合間を過ごす場所です。その役割はエンゲージメントそのものを増やすことではありません。会員であることに価値があったという証拠を生み出すことです。
本ガイドでは、団体が実際にどう動いているか、それに合う構成、そして重要な点として、コミュニティプラットフォームがあなたのためにやってくれないことを扱います。
団体はフィードではなく、更新サイクルで動く
ほとんどの団体は、年間12か月ずっとエンゲージメントの問題を抱えているわけではありません。問題があるのはおよそ6週間です。請求書が届き、去年の春以来メールを開いていない会員が、名前の後ろに付く肩書きにもう1年分の会費を払う価値があるかを判断する、更新前後のあの時期です。
そう捉え直すと、すべてが変わります。残りの46週間に築くものは、実のところその1つの判断のための証拠です。コミュニティプラットフォームが団体にとって役立つのは、その証拠を生み出すときだけです。この会員が顔を出し、引用され、誰かを採用し、採用され、あるいはセッションを運営したという、目に見える記録です。
更新は曲線ではなく崖です。会員は1年分の会費に価値があったかを1週間で判断し、しかも自分が覚えていることを根拠に判断します。その1年が目に見える痕跡を何も残さなければ、更新メールは何の材料もないまま説得を試みることになります。
団体は1つのコミュニティではない
これは外部の人が見落とす点であり、汎用のフォーラムソフトが団体をこれほど一貫して失望させる理由でもあります。
団体とは、本部があり、ボランティアの熱意で回る支部ネットワークがあり、小さなワーキンググループのように振る舞う委員会群があり、そして主に人と仕事という2つを求める会員層がある、という構造です。この4つのグループには、それぞれ異なる場、異なる権限、異なるテンポが必要です。
本部には、きれいで引用に耐える公式記録が必要です。支部には、誰かを待たずに自分たちの活動を投稿できることが必要です。委員会には、スレッド型の掲示板より速く動けることが必要です。会員には、お互いを見つけられることが必要です。
4つすべてを1つのフィードに押し込めば、どれもが悪くなります。
合う構成
機能する団体コミュニティは、少数のスペースでできており、それぞれが上の4グループのどれかに対応しています。
| スペース | 対象 | 機能する理由 |
|---|---|---|
| お知らせ | 本部 | 管理者のみ投稿できるので、公式記録がきれいで引用に耐える |
| 支部 | 地域グループ | オープンなフィードで、本部のログインなしにボランティアが投稿できる |
| 委員会 | ワーキンググループ | チャットスペース。委員会はスレッドより速く動くため |
| 会員名簿 | 新規会員 | 同業の仲間がここにいるか確かめるため、最初の週に開く場所 |
| 求人ボード | 休眠会員 | 人を呼び戻すもの。そして戻ってくることが再入会の始まり |
| イベント | 全員 | AGM、支部の交流会、委員会のコールをRSVPとリマインダー付きで |
26個ではなく6個のスペース。それぞれに明確な担当者と明確な目的があります。
静かに更新を勝ち取る2つのスペース
2つだけ正しくやるなら、この2つにしてください。
会員名簿は、新しい会員が最初の週に開いて、同業の仲間が本当にここにいるかを判断する場所です。同時に、多くの団体が特典として宣伝しながら、2年前の情報のままのPDFリストとして提供してしまうものでもあります。会員は他の会員にアクセスするために入会するのですから、古びた一覧表を渡すのは初年度を薄っぺらく感じさせる最短の方法です。
求人ボードは、離れてしまった会員が戻ってくる理由です。これは聞こえる以上に重要で、戻ってくることが再入会の始まりだからです。離れた会員はニュースレターのためには戻りませんが、ポジションのためなら戻ります。そして一度中に入ってしまえば、更新の話の運び方は変わります。
どちらも公開ではなく会員限定で運用したほうがうまくいきます。そうすればアクセスできること自体が、あれば嬉しい程度のものではなく特典になります。
承認制の入会
ほとんどの団体は誰でも自由に入れるべきではありません。そしてここは、その直感が気取りではなく正しい、数少ないコミュニティ分野の1つです。
承認制の入会とは、新規会員が人による承認を待つということです。専門職団体にとってこれは当たり前の姿勢です。全員が持っているわけではないからこそ、そのバッジには意味があります。コンテンツ承認と組み合わせれば、最初の投稿は表示される前にレビューされます。
この2つを併用すれば、会員バッジに重みがあり、求人ボードがリクルーターで埋まらない団体を運営できます。後者は、団体の求人ボードを殺す典型的な失敗パターンです。
支部を見えるようにしておく
支部は視界から消えていきます。しかもパターンはいつも同じです。地域支部は、本部のCMSのログインをわざわざ取りに行かないボランティアで回っているため、支部の活動は誰かの個人的なFacebookグループに溜まり、団体からは見えなくなります。そして全国組織は、支部が死んでからおよそ1年後に、その支部が弱っていることを知るのです。
解決策は、報告義務を増やすことではなく、ボランティアが投稿するコストを下げることです。支部の担当者がスマホから30秒でイベントを投稿できるなら、投稿してくれます。本部に申請しないと手に入らない認証情報が要るなら、代わりにすでにスマホに入っているものを使うでしょう。
まずは共有の支部フィードを1つから。ほとんどの団体にはそれが適切な規模です。支部が本当に自分たちの場所を必要としているなら、支部ごとにスペースを作って非公開に設定し、会員ティアや招待で誰がどこに入るかを制御してください。なお、スペースのプライバシー設定は作成時に決まり、作成後は変更できませんので、支部ごとに最初に決めておいてください。
これができないこと:AMSとの境界線
この節は他のどの節よりも重要です。団体は、間違ったツールを買ってしまう可能性が最も高いカテゴリだからです。
コミュニティプラットフォームが担うのはコミュニティ層です。スペース、会員、イベント、コンテンツ、決済。これは団体管理システム(AMS)ではありません。具体的には、MateFlow はAMSの仕事をしません。発注書や小切手による会費請求はできず、継続教育クレジットの記録もできず、認定資格のレポーティングもできず、理事選挙や委任状投票もできません。
名簿にも知っておくべき制約があります。これはAMS級の名簿ではありません。カスタムの会員項目はなく、資格や地域による絞り込みも標準では用意されておらず、会員が自分の掲載情報を自分で編集することもできません。絞り込みができる構造化された名簿が導入の中心的な理由なのであれば、決める前にお問い合わせください。
AMSや表計算と並べてコミュニティプラットフォームを運用している団体は数多くあり、それはまったく理にかなった構成です。ただし、規制対象の資格について正式な記録システムが必要なら、これはその道具ではありません。移行してからそれに気づくのは、高くつく学び方です。
会費と更新
会費は、ご自身で接続した Stripe アカウント上のサブスクリプションプランを通じて処理され、会員ティアがスペースやコンテンツへのアクセスを制御します。クーポンは早期更新価格や学生価格に使え、これはほとんどの団体に必要なものです。
プラットフォーム手数料は 3% から始まり、上位のプランに移るにつれて 2%、1%、0% と下がります。これに Stripe 自体の決済処理手数料が加わります。
これは売掛金管理システムではありません。会員が請求書と小切手で支払っているなら、その部分は今あるところに残ります。これは、団体が実際にどうお金を集めているかと、コミュニティプラットフォームがどう集めていると想定しているかとの間で、最もよくあるズレです。移行の最中ではなく、計画する前に解消しておく価値があります。
ティアそのものの設計方法については、会員ティアの設計をご覧ください。
1年を目に見えるようにする
更新は会員が覚えていることで決まるのですから、運用上の目標は痕跡を残すことです。
カレンダーに入れてもらえるイベントを開く。RSVP、カレンダー同期、自動リマインダーがあれば、AGMも支部の交流会も、誰も開かないPDFではなく会員自身のカレンダーに入ります。参加履歴は、自分が参加したという会員にとって最も読み取りやすい証拠です。コミュニティイベントの運営もあわせてご覧ください。
公式記録の中で会員に言及する。実際に手を動かした委員の名前を挙げるお知らせの投稿は、その人たちにとってどんな更新メールよりも価値があります。
静かな人を早めに見つける。名簿のプロフィールがなく、イベント参加もなく、投稿もない会員は、11か月目に更新リスクになるのではありません。3か月目にすでに更新リスクだったのです。解約対策のプレイブックはここでも当てはまりますが、団体の場合は更新の瞬間が年に12回ではなく年に1回きりだという違いがあります。
結論
日々の活動量ではなく、更新の判断のために設計してください。団体が実際に抱える4つのグループ、すなわち本部、支部、委員会、会員にスペースを対応させ、何よりも先に会員名簿と求人ボードを正しくしてください。
そのうえで、境界線については自分に正直でいてください。コミュニティプラットフォームは、会員であることに更新する価値があると感じさせてくれますが、発注書に対して請求を立てたり継続教育クレジットを記録したりはしません。自分がどの問題を解いているかを分かっている団体は、そこから大きな価値を得ます。AMSの代わりになると期待する団体は、そうなりません。
上の構成をゼロから作らずに手に入れたいなら、会員制団体テンプレートにはこの6つのスペースと承認制の入会があらかじめ設定されています。